PTC、インダストリアルIoTソリューションの拡大実現に向け、 「ThingWorx 8」 を発表
新たなインダストリアルプラットフォーム機能や、 ロール(役割・職種)ベースの製造アプリケーション提供が可能に
米PTC(本社:米国マサチューセッツ州、社長兼CEO:ジェームス・E・ヘプルマン、NASDAQ:PTC、以下PTC/日本法人:PTCジャパン株式会社、本社:東京都新宿区、代表取締役:桑原 宏昭)は、2017年5月23日、PTCのグローバルIoTテクノロジービジネスイベントであるLiveWorx®17にて、インダストリアルIoTプラットフォームの最新版である「ThingWorx® 8」を発表しました。本アップデートにより、インダストリアルIoTによる価値創造の加速に期待を寄せるユーザー企業に、一層強化された包括的インダストリアルIoTソリューションを提供します。
ThingWorx 8 は、インダストリアルIoTの顧客やパートナー向けに強化されたプラットフォーム機能をはじめ、設計や製造向けのアプリケーション、より幅広い学習プログラム、新たなサービス製品群を提供します。ThingWorx 8 の正式リリースは、2017年6月8日(米国東部標準時)を予定しています。詳細情報はこちらをご覧ください。
ThingWorx は、インダストリアルIoTソリューション開発において、フィジカルとデジタルの融合が生み出す価値を最も短期間かつ完全な形で実現するソリューションです。また、ThingWorxはインダストリアルIoT市場とともに成長し、インダストリアルIoTを利用したスマート・コネクティッド・オペレーションや製品、ソリューションの開発に幅広く利用され、ユーザーから多くの信頼を得ています。
PTC製品・市場戦略担当エグゼクティブバイスプレジデントのキャスリーン・ミットフォード(Kathleen Mitford)は、次のように述べています。
「PTCは、企業がインダストリアルIoTの価値をすばやく簡単に生み出せるよう、ThingWorxを最も効果的かつ完成されたプラットフォームにするべく注力してきました。ThingWorx 8 では、プラットフォームとしての主要機能に加え、新たにロールベース(役割・職種ごと)の製造アプリケーションを提供します。この度、インダストリアルIoTに投資を行う企業に、短期間での価値提供を可能にするため、市場をリードするインダストリアルIoTプラットフォームと新たなアプリケーションの組み合わせを開発しました」
ThingWorxプラットフォームを活用することで、ユーザーはインダストリアルコネクティビティ、アナリティクス、アプリケーション開発、統合、プログラミング不要の拡張現実(AR)体験作成など、インダストリアルIoTアプリケーションや最先端のAR体験をすばやく開発・展開するための機能、柔軟性、機敏さを得ることができます。
株式会社ヒロテック 生産技術研究所 情報技術研究室 主任研究員のジャスティン・ヘスター(Justin Hester)氏は、次のように述べています。
「ThingWorx IoTエコシステム(コミュニティ全体)と導入済の生産システムの組み合わせにより、オペレーションがすばやく可視化できる接続と高度なアナリティクスが可能になり、さらなる生産性や品質の向上が実現できます。ThingWorxはヒロテックが適応することを強制することなく、ヒロテックの世界レベルの製造に関する専門性を補完しています」
ThingWorx Platformの新機能
ThingWorx 8は、ネイティブのプラットフォーム機能として、インダストリアルコネクティビティや異常検知、主要クラウドベンダーに対応するより高度なクラウドサポートをユーザーに提供します。また、ThingWorx 8に実装される新機能は、特にインダストリアルIoTアプリケーションをすばやく簡単に開発、展開、拡張するために設計されたものです。
これらの機能に加え、ThingWorx 8が提供するThingWorx Studioは、Microsoft HoloLens用AR体験の作成やパブリッシュをネイティブでサポートします。ThingWorx Studioは、コンテンツ作成者や開発者がプログラミングなしでAR体験をすばやく作成、展開、消費するためのオーサリング環境です。これにより、Microsoft HoloLens向けの魅力的な体験をすばやく作成することを可能にします。
ThingWorx 製造アプリケーション
PTCは、ThingWorx Navigate™ (旧PTC Navigate)アプリケーションの成功に基づき、企業がオペレーションの敏捷性を増し、簡単に価値や利益を生み出すための新たな製造向けアプリケーションを提供します。ThingWorx製造アプリケーションは、積極的かつ迅速な意思決定を可能にするロールベースの情報に加え、継続的なイノベーションに向けたプログラミング不要のアプリケーション機能拡張を実現します。ThingWorx製造アプリケーションは、無償ダウンロード後1時間未満で実運用を開始でき、短期間での導入が可能です。
ThingWorx製造アプリケーションの概要は、以下の通りです。
- ThingWorx Controls Advisor – 設備・機械の接続を遠隔的に監視、トラブルシューティング。
- ThingWorx Asset Advisor – 効率と品質向上のためアセットを遠隔的にリアルタイム監視し、自動的に異常検知、アラートを送信。
- ThingWorx Production Advisor – 生産ラインの生産性と状況を可視化し、洞察をリアルタイムで提供。
ThingWorx 製造アプリケーションに関する詳細情報は、こちらをご覧ください。
ThingWorx カスタマーサクセスへのコミットメント
PTCは、ThingWorxを採用するユーザー企業の成功実現に注力しています。ThingWorx 8のリリースに際して、PTCカスタマーサクセス部門は、ThingWorxの短期間での導入を支援する新たなサービスの提供を開始しています。こうした新たなサービスは、ThingWorxが生み出す価値を短期間で実現可能にするため、カスタマーサクセス部門による助言、導入、定着化、サポート、成功のためのマネジメントの幅広いサービスの内の一つとして提供されます。
*本内容は米PTCが2017年5月23日に発表した報道資料の翻訳です。