PTC、3D CADソリューションの最新版 Creo 5.0 を発表
付加製造、トポロジー最適化、解析領域などの分野における新機能を実装
米PTC(本社:米国マサチューセッツ州、社長兼CEO:ジェームス・E・ヘプルマン、NASDAQ:PTC、以下PTC/日本法人:PTCジャパン株式会社、本社:東京都新宿区、代表取締役:桑原 宏昭)は、2018年3月19日、構想から製造まで同一のユーザー環境を提供するCreo® 3D CADソフトウェア (以下Creo)の最新版であるCreo 5.0を発表しました。Creo 5.0では、急速に変化する製品設計の世界に向けた5つの新機能や、生産性向上のための機能改善が実装されています。
Creoは、最善の設計データを再利用し、想定を事実に置き換えることで、企業が製品イノベーションを加速し、より優れた製品をより早く開発することを支援します。Creo 5.0を利用することで、すべてのユーザーはコンセプトをスマートコネクティッドプロダクトに変化させ、拡張現実(AR)機能でフィジカルとデジタルの世界を融合することが可能になります。また、Creo 5.0では、トポロジーの最適化、付加・除去製造、熱流体解析(CFD)、CAM(Computer Aided Manufacturing)の分野でも優れた機能が実装されました。
CIMdata会長のジョン・マクレル(John Mackrell)氏は、次のように述べています。
「PTCは、IoTやARなど、現在最も注目を集めている技術の分野で最先端を走っていますが、同社のルーツであるCADにも引き続き注力しており、優れたCreoソフトウェアに新たな技術や機能を組み込むことで同社のビジネスを変革しています。Creo 5.0は、PTCの継続的なイノベーションと顧客ニーズへの対応力を改めて示す例です」
トポロジー最適化
製品の物理的な設計は、しばしば既存の設計データやアプローチにより制限されてしまう場合があります。新たな「Creo Topology Optimization Extension」は、既存の設計データや思考プロセスに束縛されない、目標や制約の定義に基づき最適化されたデザインを自動生成します。これにより、最適化された効率的な部品の設計が可能となり、ユーザーによる時間の節約やイノベーションの加速に貢献します。
付加・除去製造
Creoを利用することで、ユーザーは複数のソフトウェアを必要とせず、部品の設計、最適化、プリントチェック、付加製造を実行できます。業務プロセスの効率化とモデル再作成の必要性の減少により、より多くの時間を重要な業務である設計作業に集中させることができるようになります。Creo 5.0では、「Creo Additive Manufacturing Plus Extension for Materialise」が新たに加わりました。これにより、金属部品にも対応できるようになり、実用に耐えうる部品をCreoから直接プリントできるようになります。さらに、この機能を利用することで、Materialiseのオンラインライブラリに接続し、プリンタードライバーやプロファイルが利用できます。
新たな「Creo Mold Machining Extension」は、金型、電極、試作の加工に最適化された、専用の高速加工機能を提供します。Creo 5.0では、3軸および3 + 2軸加工をサポートしています。
Creo Flow Analysis
「Creo Flow Analysis Extension」は、デザイナー、設計者、解析専任者が流体問題をCreo環境内で直接解析することを可能にする熱流体解析(CFD)ソリューションです。CAD-CFD間のシームレスな作業の流れが実現されることで、ユーザーは早期の段階で繰り返し解析を実施し、製品の機能や性能を把握することが可能になります。この機能は設計者向けに開発されたもので、Creo環境に直接統合されており、高精度で使いやすく、短時間に結果を提供します。
生産性向上
Creo 5.0には、ユーザーインタフェースの改善、スケッチ領域を利用したジオメトリ作成、ボリュームヘリカルスイープなど、急速に変化する製品設計の世界で重要となる生産性向上のための機能も実装されています。サーフェス作成機能の改善、板金設計、ラウンドが関わるドラフトフィーチャ適用などが加わっています。また、ユーザーはパースビューを維持しながらCreoで設計作業を実行できます。
「Creo Collaboration Extension for Autodesk Inventor」は、CADの統一を実現し、複数のシステムやインタフェース維持のためのコストおよび工数の削減、データ再利用、リソース共有を推進します。Creo 5.0では、Autodesk Inventorとの部品とアセンブリの双方向連携をサポートします。
PTC CADセグメント シニアバイスプレジデントのブライアン・トンプソン(Brian Thompson)は次のように述べています。
「製品設計では根本的な変化が進んでおり、Creoは顧客のニーズを満たすために進化し続けています。Creoを利用することで、設計の初期段階からスマートコネクティッドプロダクトまでのすべてに対応できます。Creoは付加製造などの新機能や機能改善によって差別化されており、構想から製造までのプロセス全体で真の競争力を提供します」
Creo 5.0 に実装された新機能に関する情報は、以下URLをご覧ください。
https://www.ptc.com/ja/products/cad/creo/whats-new
<関連情報>
- Creo 5.0について
- ハーバードビジネスレビュー誌:“なぜすべての組織で必要なのか AR戦略 拡張現実の並外れた可能性”; PTC社長兼最高経営責任者(CEO)のジェームス・E・へプルマン(James E. Heppelmann)、ハーバード大学マイケル・ポーター教授共著
https://www.ptc.com/en/industry-insights/harvard-business-review/hbr-download-article-3
*本内容は米PTCが2018<年3月19日に発表した報道資料の翻訳です。
PTCについて(NASDAQ: PTC)
PTCは、スマートでコネクティッドな世界において、企業によるモノの設計、製造、運用、サービス改革の支援を行っています。1986年、PTCはデジタル3D設計に革命をもたらし、1998年には初めてインターネットベースの製品ライフサイクル管理(PLM)ソリューションの提供を開始。今日では、PTCのインダストリアル・イノベーション・プラットフォームと実証済みのソリューション群により、フィジカルとデジタル世界の融合によって生み出される新たな価値創造を支援しています。PTCのソリューションにより、製造業のみならず、パートナーや開発者のコミュニティは、モノのインターネット(IoT)や拡張現実(AR)の技術を活用し、未来のイノベーションを実現できます。
PTCジャパンについて
米PTCの日本法人(本社:東京都新宿区)。CAD、製品ライフサイクル管理 (PLM)、アプリケーション ライフサイクル管理 (ALM)、サプライチェーン管理 (SCM)、サービス ライフサイクル管理 (SLM) 、モノのインターネット (IoT) の各テクノロジー ソリューションにより、製造業における顧客企業を支援。拡張性と相互運用性に優れた製品設計ソフトウェア群の Creo、製品とサービスのライフサイクル全体にわたる製品コンテンツと業務プロセス一元管理のWindchill、ソフトウェア要件管理/変更・構成管理/テスト管理/実装管理のIntegrity、技術情報/サービスナレッジ管理/補修部品管理/保証・契約管理/フィールド サービス管理/サービス物流管理のServigistics、工学技術計算の設計と文書化を同時に行える Mathcad、インダストリアル・イノベーション・プラットフォームのThingWorx、拡張現実(AR)プラットフォームのVuforia、産業用接続プラットフォームのKepwareといった革新的なソフトウェア製品と、製品開発業務プロセス改革コンサルティング、製品教育サービス、テクニカルサポートを提供しています。
1992年3月設立。国内4事業拠点。Webサイト:https://www.ptc.com/ja
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報道関係者お問い合わせ先
PTCジャパン株式会社 PR マネージャ 野中 沙織 TEL: 03-3346-2365 E-mail: snonaka@ptc.com Website: https://www.ptc.com/ja 株式会社井之上パブリックリレーションズ PTC担当 高野 / 浦賀 / 関 TEL: 03-5269-2301 FAX: 03-5269-2305 E-mail: ptc@inoue-pr.com
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