シンフォニアテクノロジー、クリーン搬送機器工場において システム間連携による業務効率および部門間のコラボレーションの改善に向けてPTCのWindchillを選定
設計部品表および製造部品表の効率的な管理を実現し、 デジタルトランスフォメーションを加速
設計部品表および製造部品表の効率的な管理を実現し、 デジタルトランスフォメーションを加速
米PTC(本社:米国マサチューセッツ州、社長兼CEO:ジェームス・E・ヘプルマン、NASDAQ:PTC、以下PTC/日本法人:PTCジャパン株式会社、本社:東京都新宿区、代表取締役:桑原 宏昭)は本日、シンフォニアテクノロジー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:古谷 浩三、以下シンフォニア)が、同社の豊橋製作所 クリーン搬送機器工場においてシステム間連携による業務効率、製品の市場投入までの時間、品質、および部門間のコラボレーションの改善を実現するため、PTCの製品ライフサイクル管理ソフトウェアである「Windchill®」を選定したことを発表しました。
シンフォニアは1917年の創業以来、半導体、宇宙航空、自動車、医療等の成長分野に注力する大手産業機器メーカーです。今回Windchillが導入されたクリーン搬送機器工場は、半導体製造装置の工程内搬送装置であるロードポートおよび基板自動搬送装置(EFEM)、真空プラットフォームを製造しており、特にロードポートにおいては世界トップシェアを誇り、海外、国内の大手装置メーカーに納入しています。
半導体製造装置の需要が高まる中、Windchillを導入することにより、売上の90%を占める繰り返し品の設計を効率化し、新規品へのスピーディーな対応を実現、さらに設計部品表(EBOM)と製造部品表(MBOM)の管理を加速することが今回の導入の狙いです。
PTCのPLMセグメント担当 ディビジョナル・バイス・プレジデントのケビン・レン(Kevin Wrenn)は、次のように述べています。
「PTCは、日本において特にハイテク業界でのデジタル変革の実現に注力を注いできました。我々はシンフォニアの変革への道のりを引き続き支援できることを非常に喜ばしく思います。シンフォニアのArasからWindchillへの移行は、競合他社が提供するツールキット的なアプローチではなく、拡張性が高く、幅広い標準機能を有するソリューションが、より求められるようになっている傾向を反映するものと考えています」
適切なソリューションを求めて
Windchill導入以前、シンフォニアでは設計補助作業および出図業務においてBOMの作成をしていました。しかし、このプロセスは、手入力のため時間がかかるだけでなく、部品表、2D図面、3Dモデルがリンクしていないため、変更忘れの発生や、変更管理において検索に多くの時間がかかっていました。同時に、プラットフォームによる一元管理でないため属人的な作業となり負荷の平準化および要員の流動化が阻害されるという課題が発生していました。
これらの課題を解決し、効率的にEBOMとMBOMを管理するために、シンフォニアではSAPのERPシステムの導入とともにPLMとしてAras Innovatorの導入を進めていました。しかし、Arasのもつ標準機能にはクリーン搬送機器部門の要件を満たす為に必要な機能は無く、追加で設定する必要があり、期間的にも運用開始までの実現が難しい状況となっていました。そこで、実際に使用する設計目線での改革、設計者が使いやすいシステムへの変更を目指した際、クリーン搬送機器工場では、設計者が必要な機能と製品データに簡単にアクセスできるようにするため、PLMソリューションをWindchillに切り替えました。
シンフォニア 電機シテム本部 豊橋製作所 クリーン搬送機器工場長 執行役員副製作所長の花木 敦司氏は、次のように述べています。
「半導体分野は今までに経験したことないスーパーサイクルに突入しており、需要旺盛な既存繰返し品に対する迅速な日々の対応と、お客様の新規開発案件へのスピーディーな対応の両方が求められています。また社内的にも中期目標達成のために当部門の収益性を向上させることが強く期待されておりました。それら達成のためのアクションの一つとして業務輻輳の中、技術部門、生産技術部門にかなりの初期負荷がかかることはわかっていましたが、この機会しかないと考え導入に踏み切りました。またデモンストレーション見学後の技術部門から「是非とも入れたいです」との言葉が私の背中を押したことも付け加えておきます」
シンフォニアでは2017年12月から開始したモデル形式でのスモールスタートによるフロー検証を2018年3月に終え、同年10月に予定するSAPとの接続に向け、現在、多機種への水平展開とクレンジングに取り掛かっています。今後は、IoTによる生産現場からのリアルデータ、ARによるフィールドサービスの向上も視野に入れて、デジタル化の推進を図っていく予定です。
* 本内容は米PTCが2018年6月17日に発表した報道資料の翻訳です。
<関連情報>
- デジタルエンジニアリングの変革を支援するPLM
- Windchill
シンフォニアテクノロジー株式会社について
1917年の創業以来、シンフォニアテクノロジーは100年に亘って“電磁力応用”をコア技術に独創的で多彩な技術と製品を社会に送りだしてきました。これら“Motion & Energy Control”技術は今各種産業やインフラ、人々の生活の隅々にまで浸透し、豊かで快適、安全安心な社会作りに貢献しており、特に半導体、宇宙航空、自動車、医療等成長分野での事業拡大に注力しています。詳細は www.sinfo-t.jp/company/Default.htm をご覧ください。
PTCについて(NASDAQ: PTC)
PTCは、スマートでコネクティッドな世界において、企業によるモノの設計、製造、運用、サービス改革の支援を行っています。1986年、PTCはデジタル3D設計に革命をもたらし、1998年には初めてインターネットベースの製品ライフサイクル管理(PLM)ソリューションの提供を開始。今日では、PTCのインダストリアル・イノベーション・プラットフォームと実証済みのソリューション群により、フィジカルとデジタル世界の融合によって生み出される新たな価値創造を支援しています。PTCのソリューションにより、製造業のみならず、パートナーや開発者のコミュニティは、モノのインターネット(IoT)や拡張現実(AR)の技術を活用し、未来のイノベーションを実現できます。
PTCジャパンについて
米PTCの日本法人(本社:東京都新宿区)。CAD、製品ライフサイクル管理 (PLM)、アプリケーション ライフサイクル管理 (ALM)、サプライチェーン管理 (SCM)、サービス ライフサイクル管理 (SLM) 、モノのインターネット (IoT) の各テクノロジー ソリューションにより、製造業における顧客企業を支援。拡張性と相互運用性に優れた製品設計ソフトウェア群の Creo、製品とサービスのライフサイクル全体にわたる製品コンテンツと業務プロセス一元管理のWindchill、ソフトウェア要件管理/変更・構成管理/テスト管理/実装管理のIntegrity、技術情報/サービスナレッジ管理/補修部品管理/保証・契約管理/フィールド サービス管理/サービス物流管理のServigistics、工学技術計算の設計と文書化を同時に行える Mathcad、インダストリアル・イノベーション・プラットフォームのThingWorx、拡張現実(AR)プラットフォームのVuforia、産業用接続プラットフォームのKepwareといった革新的なソフトウェア製品と、製品開発業務プロセス改革コンサルティング、製品教育サービス、テクニカルサポートを提供しています。
1992年3月設立。国内4事業拠点。Webサイト:https://www.ptc.com/ja
※PTCの社名、Windchill およびすべてのPTC製品の名称およびロゴマークは、PTC Inc.(米国および他国の子会社を含む)の商標または登録商標です。その他、記載している会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
※PTCソフトウェアの選定に関する発表は、必ずしも選定した顧客からの売上計上の時期や特定期間における売上高を示すものではありません。
以上
報道関係者お問い合わせ先
PTCジャパン株式会社 PR マネージャ 野中 沙織
TEL: 03-3346-2365
E-mail: snonaka@ptc.com
Website: https://www.ptc.com/ja
株式会社井之上パブリックリレーションズ PTC担当 関口 / 畑澤 / 髙野
E-mail:ptc@inoue-pr.com