Windchill によるプロセスの早期段階での部品分類の導入
PTC の PLM プラットフォームである Windchill は、サプライヤーのステータスや使用されている材料などの重要な属性に沿って部品を分類します。たとえば、サプライヤーが「承認済みで優先」、「承認済みだが優先ではない」、「使用しない」のうちどれに該当するか。また、部品の作成に使用された材料が持続可能性の取り組みに対応しているか、などの基準で分類できます。Windchill は部品ライフサイクル全体に渡って、調達による新規部品の認定、設計による推奨部品の選択、サプライチェーンにおける部品と材料の不足回避の戦略策定に関する情報を、分類情報として結び付けます。
設計段階では、階層的な分類法によって部品を分類できます。これにより、ハードウェア部品、ソフトウェア部品、電気部品、調達部品などのカテゴリ別に部品を簡単に分類できます。このような分類法を定めることで、設計者と設計チームは任意のパラメータでセルフサービスの検索機能を活用し、目的の部品または類似した部品を見つけることができます。また、部品の分類時に、部品の属性として品質に関する正確なデータが追加され、下流工程でも役立ちます。
サプライヤー管理 (SUMA) により、製品の定義時に、どの部品をどのサプライヤーから調達できるかを把握できます。Windchill では、ベンダーおよびメーカーとその部品を一覧で確認できます。
ここで、部品分類を開始する際に PTC がお勧めする 5 つのベストプラクティスをご紹介します。
- 重複部品を回避するための部品管理戦略を策定する
- 戦略的な部品の作成を担当する「グローバルモジュールオーナー」という役職を新たに設置する
- 汎用部品に焦点を当てた、補助属性を含む部品分類法を確立する
- 購買およびサプライチェーン向けの重要な属性(使用されている材料、材料の在庫、サプライヤーの分類)と分類法を連携させる
- 部品分類法を拡張し、特殊部品(社内および外注)を含める
Windchill の部品分類製品の主要な機能
設定可能な分類スキーム: ビジネスニーズに合わせて命名および分類構造の規則を確立します
部品/文書の自動命名: 部品名は、分類と属性値に基づいて自動生成されます
新規部品/文書の分類: 企業のポリシーを遵守します
分類による類似オブジェクトの検索と特定: ローカライズされた分類テキストおよび測定値の標準を切り替えることができ、すべての地域の検索精度を向上させます
インポート/エクスポートと一括更新: 品質や精度を低下させずに大量のデータを更新できます
サプライヤーデータ管理: 部品や製品の情報とサプライヤーの情報を関連付けて一元管理し、サプライヤーとの協業を自動化します
設計部品表の仕様: BOM から部品を調達し、サプライヤーと連携して認定を行い、部品の変更を通知します。品質管理計画、材料に関するコンプライアンス、材料の DFM 分析を共同で管理します
サステナビリティ: 部品属性を割り当て、サステナビリティの基準に従った部品を選択できるよう設計者を支援します