Windchill の新機能

デジタルスレッドの基盤として、Windchill 13 は製品データを設計部門から製造部門やサービス部門などの下流のユーザーにまで拡張し、効率的に可視化してコラボレーションをサポートします。適切な担当者が適切なタイミングと状況で情報を利用できます。信頼できる製品データを中核とするデジタルスレッドでエンタープライズ PLM の基盤を構築することで、グローバルなコラボレーション、コンカレント製造、クローズドループ型の品質管理が実現します。

PLM と MES 間でデータとプロセスの継続性を高めると、次のようなさまざまな領域で企業に価値がもたらされます。

• リアルタイムの技術データを現場につなげることで製造を強化
• すべての主要システム（PLM、ERP、MES）間で製品データの品質と精度を向上させることで、不具合、手戻り、廃棄物を削減
• 製造までの準備期間を短縮し、市場投入を加速

Windchill 13 により、複数の製造戦略で設計時、計画時、契約時、製造時などの一貫性を向上させ、製造を拡張し、より多くの製品を市場に投入できます。

Windchill Navigate の最新リリースにより、企業内のさまざまなチームがより効果的に共同作業し、信頼できる製品データの可能性を引き出すことができます。主な機能強化点として、ユーザーエクスペリエンス、SaaS 機能、相互運用性、PLM ベースの作業指示書などがアップデートされました。

Windchill Navigate により、製造エンジニアは、関連性が高く詳細かつインタラクティブな作業指示を定義できるようになりました。変更や構成にも対応可能です。現場ではデジタル 3D の作業指示を通じて、一貫性のある最新かつ豊富な技術データに柔軟にアクセスできます。クローズドループ型のプロセスとして、作業員は設計部門にリアルタイムにフィードバックを提供できます。

Windchill Navigate は、役割ベースおよびタスクベースのアプリで製品データの信頼性を高め、PLM、MES、ERP などのマルチシステムデータソースへのリアルタイムアクセスを提供し、引き続きコラボレーションを強化します。

カスタマイズ、統合、自動化の API が新しくなり、プラットフォーム統合機能が大幅に向上しました。Windchill 13 はビジネスシステムへの統合を強化し、ワークフローとプロセスを促進して、企業全体で正確かつ迅速な意思決定を実現します。

この新しいリリースでは、Business Administrative Change (BAC) フレームワークを活用して、変更とリリース管理を自動化します。Windchill の変更展開の標準化により、価値創出までの時間が短縮され、アジャイルな構成変更が可能になり、運用効率が向上します。

プラットフォームのアップグレードにかかる時間が半分になり、貴重な時間とリソースを節約できます。レポートの処理速度が増し、信頼できる製品データに基づく意思決定に必要な情報を迅速に提供できるため、品質向上とコスト削減につながります。

Windchill 13 では、変更管理が強化されたことで、信頼できる製品データのフローを効率化し、上流および下流の関係者が正確な意思決定を行えます。機能強化点としては、構成管理におけるバリエーションの大量生成、カスケード属性の構造、マルチ編集のサポート、複雑な管理を可能にする動的な配置などがあります。